パニック障害について

パニック障害のイメージ画像

パニック障害は、何の前触れもなく急に激しい動悸やめまい、発汗、息苦しさ、手足の震えなどの発作が起こり、生活に支障が生じる状態している状態です。
自分ではコントロールできないと感じ不安感が強まります。病状が重い場合では、そのまま死んでしまうのではないかと強い恐怖を感じることもあります。
パニック障害の原因ははっきりとは分かっていませんが、脳内の「セロトニン」というホルモンが不足するためではないかと考えられています。

パニック障害の3大症状

パニック障害になるとおもにパニック発作、予期不安、広場恐怖(外出恐怖)といった症状がみられます。

パニック発作

目立った徴候もないのに激しい身体の震えなどの症状が予期せずに現れ、パニック状態に陥ってしまう状態をパニック発作といいます。身体の痙攣などの身体状態だけでなく、自分を見失ってしまうほどの強い不安や恐怖を感じ救急車で緊急搬送されることもあります。しかし症状は10分程度で軽快することが多く、周りの方につらさを理解してもらえないことがあります。主な症状は、動悸、発汗、身震い、息切れ、窒息感、胸部の不快感、吐き気、嘔吐、めまい、意識の混濁、恐怖感、全身の痺れなどがあらわれます。

予期不安

パニック発作を何度も経験すると、「再び発作が起こるのではないか」「次に発作が起こったら気がおかしくなってしまうのではないか」という不安が頭をよぎることがあります。これは予期不安と呼ばれます。
会社で仕事をしているときや学校で授業を受けているときなどに不安を感じ、仕事や学業に支障を来たすことがあります。

広場恐怖(外出恐怖)

予期不安に伴い、会社などの公共の場で発作が起こらないか不安になり、大勢の人が集まる場所を避けるようになります。広場恐怖(外出恐怖)は、ご自身の精神状態を不安定にします。そのため、さらにパニック発作が起こりやすくなる悪循環になることがあります。また、人前に出るのを嫌って自宅に引きこもるなど、社会生活に支障がでることがあります。

パニック障害の治療法

パニック障害の主な治療方法は、パニック発作を軽減し、消失させることが目標になります。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬と、ベンゾジアゼピン系抗不安薬と呼ばれる薬剤を用いて治療をすることが一般的です。
SSRIは継続して内服することで、パニック障害の原因である脳内のセロトニンというホルモンの働きを正常に戻し症状を改善する効果が期待できます。通常抗うつ薬が効果を発揮し始めるまでに2~4週間ほどかかるため、内服直後から効果が期待できるベンゾジアゼピン系抗不安薬を併用することがあります。
抗不安薬には即効性がありますが、効果は短期的なものにとどまり、中止すると再燃してしまうおそれがあります。SSRIは効果が出るまで時間がかかりますが、改善後には減量、中止をすることが期待できるため、両者を組み合わせて使用します。
また薬物療法に加え、段階的に不安を覚える場面を克服していくなど、成功体験を積み重ねていくことで症状軽減を図れるよう話し合いをしていきます。

井土ヶ谷メンタルクリニック
診療内容
不眠症 うつ病 躁うつ病 統合失調症
パニック障害 社交不安障害 強迫性障害 適応障害 自律神経失調症 ADHD(注意欠如・多動症)
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諸井 振吾
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